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抽象画の見方がわからない?鑑賞のポイントや楽しみ方を紹介
- 抽象画はどう見たら楽しめるか知りたい
- 抽象画はセンスがないと理解できないの?
- 抽象画を理解するには絵画の詳しい知識が必要?
上記のようなお悩みについてお答えします。
抽象画の作品のなかには、自分でも描けそうと思えるものもありますよね。
目に見えるものを写実的に描く絵画とは異なり、抽象画は画家の感性や思想が強く反映される絵画ともいえます。
そのため、なにが描かれているのかわからず、難しく感じることもあるでしょう。
そこで今回は、抽象画の見方や鑑賞のポイントについてわかりやすく解説します。
抽象画とは
抽象画をひと言でいうと、「目に映る具体的なものが描かれていない」絵画です。
風景や人物などの具象的なものを描かず、画家が感じたものを線・形・色面などで表現します。
美術史的には、1900年代初めにワシリー・カンディンスキーやピート・モンドリアンが始めたとされています。
抽象表現主義は1940年代後半のアメリカで生まれ、世界的に広がりました。
抽象画に決まった形式はなく、さまざまな技法やメディアが使われ、幅広い表現形態があります。
伝統的な絵画技法を用いずとも描けるため、初心者でも始めやすい絵画表現といえるでしょう。
抽象画はわからなくて当然
抽象画は目に見えないものを描くため、画家独自の世界観を色濃く表現します。
画面に表現されるものは、画家本人でないとわからないことも多々あります。
そのため、鑑賞者がすべてを理解することは難しいかもしれません。
しかし、それは具象的に描かれた絵画も同じです。
芸術とは理解できるから感動するわけではなく、作品そのものに心を奪われるものです。
たとえば、洋楽を聴いて歌詞の意味がわからなくても良い曲と感じたり、感情が動いたりしますよね。
それと同じように、抽象画を難しいものと構えずに、見て受け取ったものを素直に楽しめば良いのです。
抽象画を鑑賞する際のポイント
見たままの印象を楽しむ
抽象画を鑑賞すると、線や構図、色彩などからなにかしら感じるものがあるでしょう。
リズムや躍動感、静けさや激しさなど、絵から受ける印象は人によっても異なります。
また、使われる画材や支持体の大きさなどによっても、感じるものが変わってきます。
主題や技法に捉われず、見たままの印象を楽しめる絵画といえるでしょう。
作品のタイトルやキャプションから想像する
美術館では、作品の脇にタイトルや制作年などが書かれたキャプションが貼られています。
そういった情報から、作品が描かれた背景を具体的にイメージすることができます。
とくに抽象画の場合は、作品のテーマやモチーフがわかることも多々あります。
時代背景や画家の想いを知ることで、初めの印象とは異なって見えるかもしれません。
作品の情報から想像することで、抽象画をより楽しめるようになるでしょう。
絵から感じるものはなにかを考える
「なんかいいな」と思う絵には、自分でも説明できないようなものを感じています。
この絵から感じたものはなんだろうと考えることも、絵画鑑賞の楽しみ方のひとつです。
画家独自の世界観を描いた抽象画は、画家本人が意味を持たずに描いている場合もあります。
アクションペインティングで有名なジャクソン・ポロックは、「自分でもなにを描いているかわからない」といったことがあるそうです。
芸術は、描いた本人がわからなくても見る者を感動させる「なにか」を持つということです。
抽象画は、絵画や芸術についてさまざまな事柄を考えるきっかけにもなるでしょう。
まとめ
今回は、抽象画の見方についてわかりやすく解説しました。
抽象画は風景や人物を描く具象画と異なり、画家独自の世界観が反映される表現様式です。
そのため、わかりにくい絵画と思われがちですが、線や色彩など見たままの印象を楽しめるのも魅力です。
専門的な技術や知識がなくても感覚で描けるため、始めやすい絵画表現ともいえるでしょう。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
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