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抽象表現主義とは?代表的な作家も紹介【5分でわかる美術用語】

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  • 抽象表現主義について簡単に知りたい
  • 抽象表現主義が登場した背景が知りたい
  • 抽象表現主義の代表的な画家を知りたい

上記のようなお悩みについてお答えします。

美術史には「~主義」という用語がよく登場しますが、そのなかに「抽象表現主義」というものがあります。

抽象画というとなにを描いているのかわからなかったり、自分でも描けそうと思ったりしますが、非常に理性的に構築されていたりします。

そこで今回は、抽象表現主義についてわかりやすく解説します。

この記事を読むことで抽象表現主義の理解が深まり、アートをより一層楽しめるようになります。

目次

抽象表現主義とは

抽象表現主義は、1940年代後半のニューヨークで誕生し、アメリカが初めて世界に影響を与えた芸術様式です。

1946年に美術批評家のロバート・コーツが、「ザ・ニューヨーカー」誌にて「抽象表現主義」という言葉を用いて始まりました。

それまで美術の中心はヨーロッパで、とりわけパリでした。

しかし、第二次世界大戦の影響により、ヨーロッパの前衛芸術家たちは戦火を逃れるためにアメリカへと渡ります。

戦争によって覇権を得たアメリカは、ヨーロッパに変わって文化の中心となっていきました。

ヨーロッパに比べてはるかに歴史の浅いアメリカは、新しい芸術を表現するのに最適な場所であったともいえます。

抽象表現主義の特徴

抽象表現主義はシュルレアリスムの影響を受けており、無意識下の本質を表現する「オートマティスム(自動筆記)」の手法が生かされています。

顕著な例として、ジャクソン・ポロックの床に置いたキャンバスに絵の具を垂らす「ドリップ・ペインティング」があります。

ヨーロッパ美術の常識や固定観念を覆すように、キャンバスに対して体を動かし、行為そのもので描きました。

しかし、シュルレアリスムのように具象的に描くのではなく、即興的に表現しているのが抽象表現の特徴です。

これらは「アクション・ペインティング」と呼ばれ、賛否含めて大きな話題を集めました。

また、アクション・ペインティングと並んで、色面で表現する「カラーフィールド・ペインティング」も席巻します。

1960年代初頭まで続いた抽象表現主義は、革新的なアートとして世界中に影響を与えました。

シュルレアリスムについては、こちらの記事にまとめています。

抽象表現主義の代表的な作家

抽象表現主義では、さまざまな分野のアーティストが活躍しました。

こちらでは、代表的な作家を紹介します。

ジャクソン・ポロック

ジャクソン・ポロックは、抽象表現主義を代表する画家のひとりです。

彼の作品は、おそらく一度は見たことがあるのではないでしょうか。

床に置いたキャンバスに絵の具を垂らして描く、アクション・ペインティングの第一人者として有名です。

後年、新しい画風をなかなか生み出せず、かねてより患っていたアルコール依存症も影響し、自動車事故を起こして44歳で亡くなってしまいます。

バーネット・ニューマン

「アンナの光」(1968年)
バーネット・ニューマン, Public domain, via Wikimedia Commons

抽象表現主義のなかでも、カラーフィールド・ペインティングの代表的なアメリカの画家です。

初期はシュルレアリスムの影響下にある絵を描いていましたが、抽象表現へと傾倒します。

大きな画面に塗られた色面を区切るように、縦線が引かれるのが特徴です。

ニューマンの作品は抽象表現主義のなかでも非常にシンプルで、彼は縦線のことを「ジップ」と呼んでいました。

「アンナの光」はニューマンの作品の中でもっとも大きく、幅7.1m、高さ2.3mあります。

マーク・ロスコ

出典:amazon.co.jp

ロシア系ユダヤ人のロスコは、反ユダヤの迫害を恐れてアメリカへと移住しました。

ニューヨークの美術学校で前衛芸術に出会い、次第に抽象表現主義に向かいます。

ロスコは神話や精神性を重要視しており、カラーフィールド・ペインティングの手法で表現しています。

まとめ

今回は、抽象表現主義について紹介しました。

抽象表現主義はニューヨークを中心に広がり、アメリカが初めて世界に影響を及ぼした芸術様式です。

シュルレアリスムの影響を受けており、これまでの芸術様式とは異なる新しい表現を生み出しました。

1960年代初頭まで続いた抽象表現主義でしたが、その後、真逆ともいえる大衆性を特徴としたポップアートが登場します。

最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

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この記事を書いた人

40代で会社を辞め、画家として活動しています。

主にアクリル絵の具を使い、独学で10年以上描いています。

年齢や経歴に関係なく「絵を描いて暮らしていきたい」という人に向けて、画家になるためのヒントや販売の仕組みなど、お役に立てる情報を発信します。

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