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アクリル絵の具がひび割れる原因と対策|修正方法も紹介
- アクリル絵の具で描いた絵がひび割れてしまう
- アクリル絵の具がひび割れる原因と対策が知りたい
- アクリル絵の具がひび割れた場合の修正方法が知りたい
上記のようなお悩みについてお答えします。
アクリル絵の具で絵を描いていると、ひび割れが起きてしまうことがあります。
せっかく描いた絵の一部がひび割れてしまうのは避けたいですよね。
そこで今回は、アクリル絵の具のひび割れの原因と対策について解説します。
この記事を読むことで「アクリル絵の具のひび割れ」について理解を深め、作品制作に活かせます。
アクリル絵の具がひび割れる原因とは
美術館などに飾られている油絵の表面に、細かいひび割れがあるのを見たことがあるでしょうか。
アクリル絵の具も同様にひび割れが起きることがあります。
こちらではひび割れを起こす主な原因について紹介します。
絵の具は乾燥時に収縮する
アクリル絵の具がひび割れてしまうのは、乾燥する過程で絵の具が収縮するのが原因です。
乾燥時に収縮するのは、絵の具に含まれる水分が減少することで起きる自然な働きです。
絵の具を厚く盛り上げると外側よりも内部のほうが乾燥するのに時間がかかります。
乾燥に時間差があるため、内部が乾くときに外側の表面が引っ張られてひび割れを起こします。
同じ理由から、絵の具が完全に乾く前に重ね塗りするのもひび割れの原因になります。
厚塗りした部分をドライヤーで急速に乾燥するのも、ひび割れを起こしやすいので注意が必要です。
- 一度に厚く盛り上げる
- 完全に乾く前に重ね塗りする
- 熱風で急速に乾燥させる
アクリルガッシュはひび割れやすい
アクリル絵の具には、アクリルとアクリルガッシュの二種類があります。
アクリルガッシュはアクリルに比べて樹脂の含有量が少なく、ひび割れやすい性質を持っています。
伸縮性も低いので描いた絵を曲げたりするとひび割れを起こしやすいです。
アクリルより耐久性も低いので、厚塗りや重ね塗りした際もひび割れやすくなります。
- アクリルに比べて樹脂の量が少ない
- アクリルに比べて伸縮性が少ない
- アクリルに比べて耐久性も低い
アクリルとアクリルガッシュの違いについてはこちらの記事にまとめています。
アクリル絵の具のひび割れ対策
アクリル絵の具がひび割れしないようにするためには対策が必要です。
こちらではひび割れ防止に役立つ対策を紹介します。
メディウムを使う
アクリル絵の具のひび割れ対策には、メディウムを使うのが効果的です。
メディウムを絵の具に混ぜることで柔軟性を高め、ひび割れを防ぎます。
ひび割れに有効なメディウムは、「ジェルメディウム」や「モデリングペースト」です。
とくにジェルメディウムは扱いやすく、絵の具の質感を保ちながら柔軟性やツヤ感を与えます。
ツヤや粘度のバリエーションも豊富で、好みにあわせて選べるのも利点です。
また、描き終えた画面の表面に薄く溶いたジェルメディウムを塗るのもひび割れ防止に役立ちます。
塗り方に注意する
アクリル絵の具を一度に厚く盛り上げるとひび割れを起こしやすくなります。
そのため、厚塗りするときは薄い層を重ねることがポイントです。
また、しっかり乾燥してから次の層を均等に塗り重ねるようにしましょう。
乾燥時間に注意する
ひび割れ対策には乾燥の過程が影響します。
塗り重ねたいときは、完全に乾いたのを確認してから上塗りすることが重要です。
また、絵の具の種類や塗りたい厚さによって乾燥時間は変わります。
急いで描きたいときなどにドライヤーを使う場合は、熱風ではなく冷風で乾かすとひび割れ防止に役立ちます。
アクリル絵の具がひび割れた場合の修正方法
描き終えてから時間が経ってひび割れが起きることもあります。
ひび割れてしまった部分は後から修正することが可能です。
まず、ひび割れた部分を確認し、ホコリなどを取り除きます。
ジェルメディウムをひび割れた部分に埋めるように塗ります。
ジェルメディウムは接着剤のように粘着性があるため、ひびを塞ぎます。
ジェルメディウムが乾いたら、ひび割れ部分と同じ色の絵の具で塗り直します。
絵の具にもジェルメディウムを混ぜて均一になるように塗ります。
厚く塗るとまたひび割れる危険があるため、乾燥しながら薄く塗り重ねるのがポイントです。
アクリル絵の具をひび割れさせることも可能
ここまではアクリル絵の具のひび割れを防ぐ方法を紹介しましたが、敢えてひび割れをつくることもできます。
わざわざひび割れを起こす理由は、端的にいうとエイジング表現です。
ひび割れや退色などの経年変化は、長い年月を経てきた歴史を物語ることでもあります。
年月を感じるアンティークの風合いを出したいときに便利なのがクラッキングメディウムです。
ターナーのクラッキングプライマーは、乾燥するとひび割れを起こすメディウムです。
塗布量や湿度などによってひび割れ方が異なるため、いろいろな状態を試してから使うことをおすすめします。
アクリル絵の具のひび割れを防ぐための注意点
アクリル絵の具にひび割れが起きるのは、乾燥や厚塗りの他にも要因があります。
画材の影響や保存環境なども要因になり得るため、確認しておきましょう。
- 支持体の素材が収縮しやすい
- 地塗り(ジェッソ)を塗っていない
- 使用したメディウムの影響
- 温度や湿気による保存環境
- アクリルとアクリルガッシュを併用している
上記のような点に注意しておくことで、ひび割れを未然に防げるでしょう。
まとめ|アクリル絵の具を使う際はひび割れ対策をしよう
本記事では、アクリル絵の具のひび割れについて解説しました。
アクリル絵の具は厚塗りや乾燥する過程でひび割れを起こします。
本記事で紹介した原因と対策をまとめたので改めて確認しておきましょう。
原因 | 対策 |
---|---|
絵の具は乾燥時に収縮する アクリルガッシュはひび割れやすい 基底材や地塗り、保管環境などの影響 | ジェルメディウムなどを絵の具に混ぜて使う 一度に厚く盛り上げない 完全に乾燥してから薄く塗り重ねる |
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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