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ベル・エポックとは?代表的な作家や作品も紹介【5分でわかる美術用語】
- ベル・エポックについて簡単に知りたい
- ベル・エポックが登場した背景が知りたい
- ベル・エポックの代表的な作家を知りたい
上記のようなお悩みについてお答えします。
美術史にはさまざまな用語が登場しますが、そのなかに「ベル・エポック」というものがあります。
なんとなく聞いたことはあるけれど詳しくはわからない、という人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ベル・エポックについてわかりやすく解説します。
この記事を読むことでベル・エポックの理解が深まり、アートをより一層楽しめるようになります。
ベル・エポックとは
ベル・エポックとは、19世紀末から第一次世界大戦が勃発する1914年までのパリの華やかな時代を指します。
日本語に訳すと「良き時代、美しき時代」という意味です。
この時代のフランスは普仏戦争や第三共和制が樹立されるなど、政治的にも不安定でしたが、19世紀末にかけて産業革命が進んでいきます。
パリに人口が集まり、ボン・マルシェ百貨店がオープンするなど消費文化が栄え、1900年のパリ万国博覧会では5,000万人の入場者数を記録しました。
地下鉄の開通や自動車が普及するなど、市民の生活は劇的に変わり、フランスだけでなくヨーロッパ全体が享楽的な雰囲気で覆われていた時代です。
芸術だけでなく、建築やファッションなど、あらゆる分野で新しいものが生まれました。
ベル・エポックの特徴
1880年代には印象派に続いて、象徴主義が中心となっていきます。
20世紀初頭になるとフォーヴィスムやキュビスムが登場し、モダニスムの波が訪れます。
装飾美術ではアール・ヌーヴォーがヨーロッパ中を席巻し、建築物や家具、ジュエリー、商業ポスターなど、あらゆるものにこの様式が使われました。
また、ファッションの分野ではデザイナーのポール・ポワレによって女性たちはコルセットから開放され、活動しやすい衣装を身に着けるようになりました。
このように、ベル・エポックは幅広い分野で新しいものが次々と誕生し、現在につながる生活様式が築かれた文化の転換期といえるでしょう。
アール・ヌーヴォーについてはこちらの記事にまとめています。
ベル・エポックの代表的な作家や作品
ベル・エポックは19世紀末から第一次世界大戦前までの時代を指しており、活躍した芸術家はたくさんいます。
たとえば、ミュシャやガウディなどもこの時代に活躍しました。
ジュール・シェレ
シェレは画家でもありますが、現在でいうイラストレーターに近く、ポスターの分野を開拓しました。
アール・ヌーヴォーの先駆者のひとりであり、軽やかで動きのある絵が特徴です。
陽気で優雅なシェレの絵は、一目見てわかるほど人気となり、ロートレックやボナールなど同時代の画家たちに影響を与えました。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
ロートレックは南フランスの伯爵家であった名家に生まれます。
幼少期に脚を骨折し、発達障害を患ってしまったことをきっかけに父親から疎まれるようになります。
いくつかの画塾で絵を学び、フェルナン・コルモンの画塾ではファン・ゴッホやエミール・ベルナールと出会っています。
身体障害者として差別を受けていたことも影響し、パリのムーラン・ルージュをはじめとしたダンスホール、酒場などに入り浸るようになりました。
自分と彼女たちの境遇にシンパシーを感じていたのか、酒に溺れながら愛情を込めて描いています。
ポール・ポワレ
20世紀のファッション業界に大きな影響を与えたデザイナーです。
コルセットを取り外すなど近代化に貢献し、ファッション業界のピカソと呼ばれることもあります。
ポワレはファッションだけにかぎらず、室内装飾や家具、香水なども手掛けます。
とくにデザイナーが香水を開発するといったパイオニアとしても活躍しました。
まとめ
今回は、ベル・エポックについて紹介しました。
フランス語で「美しき時代」を意味しており、第一次世界大戦前までの華やかで享楽的なパリを指しています。
芸術にかぎらず、さまざまな分野で新しい様式が誕生し、時代の転換期を迎えました。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
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