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使用済のキャンバスを再利用する方法【アクリル画】
- 失敗したキャンバスはもう使えないの?
- 使用済の古いキャンバスを再利用したい
- 以前描いた絵の上から描き直すことは可能?
上記のようなお悩みについてお答えします。
絵を描いていると、失敗してしまうことや違う絵に描き替えたいときってありますよね。
キャンバスは絵を描くのに最適ですが、値段も安くないので1度使っただけで捨てるには惜しいです。
しかし、使用したキャンバスを再利用していいものかどうか、迷う人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、使用済のキャンバスを再利用する方法についてわかりやすく解説します。
使用済のキャンバスは再利用できる
アクリル絵の具でキャンバスに絵を描くのは楽しいですよね。
しかし、大きく失敗したり、上手く描けなかったりするときもあります。
キャンバスはサイズが大きくなるほど値段も高く、失敗する度に捨てるのはもったいないです。
そこで、使用したキャンバスを再利用しましょう。
初めに描いた絵からまったく違う絵に描き替えることはよくあることです。
また、塗った絵の具が下地の代わりにもなってくれるので、失敗を気にする必要はありません。
むしろ、その失敗があったからこそ、当初は想像していなかった作品になることも多々あります。
アクリル絵の具は、油絵具に比べて手間なく再利用できるのもメリットといえるでしょう。
キャンバスを再利用する方法
使用済のキャンバスを再利用する方法を3つ紹介します。
過去に描いた絵を潰して、新たに描くこともできるのでキャンバスを有効に活用しましょう。
上から新しく描き重ねる
失敗したと思っても、アクリル絵の具は上からいくらでも描き直せます。
不透明のタイプを使えば下の色を覆えるので、まったく新しい絵にすることも可能です。
ただし、絵の具が重なるため、画面によっては厚塗りになることがあります。
そのため、画風を考える必要はあるかもしれません。
たとえば、油絵風の厚塗りを試したり、初めの絵を下地と捉えて透明度のある絵の具で透かしたりするのも良いでしょう。
下地材で上塗りする
大きく失敗したり、古い絵を潰してまったく新しく描きたい場合は下地材を使います。
アクリル用のジェッソで上塗りしてしまえば、真っ新な状態に戻すことが可能です。
そもそも、絵画は描き直しながら仕上げていくものです。
たとえば、アンリ・マティスはひとつの画面の中で何度も描き直しながら最終的な構図を決めていました。
なお、アクリル絵の具と油絵具で、使用できる下地材が異なるので注意しましょう。
画面が凸凹して描きにくい場合の対処法
キャンバスを再利用する場合、初めに描いていた絵によっては凸凹が気になることもあります。
とくに、メディウムを使って盛り上げている場合は、ジェッソを塗っても平坦にはなりません。
広い面積を平坦にしたいときは、モデリングペーストやスーパーヘビージェッソなどで平らに整えるのが良いでしょう。
部分的に盛り上がっている場合は、ペインティングナイフやサンドペーパーで削って整えることも可能です。
保護剤を塗布したキャンバスを再利用する際の注意点
使用済のキャンバスの表面にバーニッシュなどの保護剤を塗ってある場合は、除去する必要があります。
塗布した保護剤の上に絵の具を乗せると剥離しやすくなるため、時間が経過すると絵が劣化するリスクが高くなります。
そのため、保護剤を塗ってある場合は、まず表面のニスを除去します。
なお、保護剤には除去できるタイプと除去できないタイプがあるので、使用したものを確認しましょう。
除去できるタイプであれば、専用のリムーバーやペトロールなどを使って溶解し、ジェッソを塗るなどして再利用できます。
除去できないタイプであれば再利用は諦め、練習用と割り切って使い倒してしまいましょう。
なお、木枠は再利用できるので、キャンバスを張り替えれば新たに描き始めることができます。
まとめ
今回は、使用済のキャンバスを再利用する方法について解説しました。
キャンバスは失敗したからといって捨てる必要はありません。
塗った絵の具を下地と捉えて上から描き直したり、下地材を塗ったりすることで再利用できます。
ただし、画面の表面に保護剤を塗布している場合は、除去する必要があるので注意しましょう。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
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