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キュビズムとは?代表的な画家や作品も紹介【5分でわかる美術用語】
- キュビズムについて簡単に知りたい
- キュビズムが登場した背景が知りたい
- キュビズムの代表的な画家を知りたい
上記のようなお悩みについてお答えします。
美術史にはさまざまな用語が登場しますが、そのなかに「キュビズム」というものがあります。
キュビズムはピカソを語る際によく出てくるので、聞いたことがある人も多いでしょう。
ですが、具体的にどういうものかはわからない、という人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、キュビズムについてわかりやすく解説します。
この記事を読むことでキュビズムの理解が深まり、アートをより一層楽しめるようになります。
キュビズムとは
キュビズムとは、20世紀初めに「パブロ・ピカソ」と「ジョルジュ・ブラック」によって創始された芸術様式です。
それまでの絵画は単一の視点に基づいて描かれていましたが、キュビズムはさまざまな視点から見た形を1つの画面に集約する、革新的な表現技法でした。
なお、多視点で描かれる様式は、少し前の後期印象派の画家ポール・セザンヌの影響があります。
キュビズムの起点となったのは、1907年に描かれたピカソの「アビニヨンの娘たち」です。
それを見たブラックもキュビズム的な表現を追求し、1909年からピカソと共同で制作していきます。
1911年のアンデパンダン展にて、キュビズムは世に知れ渡ることになります。
当初は批評家などに非難を受けましたが、形態の革新的な表現として次第に受け入れられていきました。
キュビズムの特徴
キュビズムの特徴は、なんといっても多角的に見た対象を、1つの絵に構成してしまうところです。
面や角度が異なるものが隣接して描かれます。
キュビズムで描かれた作品は、ユーモラスでありながら不安定さがあり、見る人によって印象が変わるのも特徴といえるでしょう。
キュビズムの代表的な画家や作品
キュビズムの代表的な画家である、ピカソとブラックの作品を紹介します。
パブロ・ピカソ
スペインの画家ピカソの絵画のなかでも有名な「ゲルニカ」は、ドイツ空軍による都市無差別爆撃を主題にしています。
スペイン北部の都市ゲルニカへの爆撃が起きたとき、ピカソはパリ万国博覧会のスペイン館を飾る壁画の製作のため、パリに滞在していました。
新聞などの各種報道でゲルニカ爆撃を知り、ピカソは予定していた主題を変更して「ゲルニカ」を描きます。
発表当初は賛否両論ありましたが、今日では反戦を示す絵画として最も有名な作品になっています。
ジョルジュ・ブラック
ブラックは、ピカソの「アビニヨンの娘たち」とセザンヌの作品に衝撃を受けて、キュビズムを追求します。
キュビズムの語源は、1908年にブラックの作品を見た批評家のルイ・ヴォークセルが紙面にて「ブラックの作品はキューブに還元している」と評したことがきっかけとされています。
当初は評価されませんでしたが、ピカソと共同でキュビズを追究し、制作を続けました。
1914年、ブラックが第一次世界大戦でフランス陸軍に召集されたことで、共同制作は終わります。
後年は、色彩豊かな幾何学的な作品から、落ち着いた静物画を多く描きました。
まとめ
今回は、キュビズムについて紹介しました。
キュビズムは、セザンヌの影響を受けたピカソとブラックが創始した芸術様式です。
さまざまな視点から対象を捉え、1つの画面に構築します。
当初は非難を浴びましたが、革新的な技法として受け入れられ、今日の芸術家にも影響を与えています。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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