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アクリル絵の具で描く支持体の選び方とは?作風に合わせて選べる

※当サイトは商品プロモーションを含む場合があります。

  • アクリル絵の具に適している支持体が知りたい
  • いつも同じ支持体なので違うものに描いてみたい
  • 支持体に適した下地処理があるのか知りたい

上記のようなお悩みについてお答えします。

アクリル絵の具は定着が良く、さまざまなものに描ける使い勝手の良い絵の具です。

しかし、何にでも描けてしまうため、どの支持体を選べばいいか迷う人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、アクリル絵の具で描く支持体の選び方について紹介します。

この記事を参考にしていただくことで、作風に合った支持体を選びやすくなります。

目次

アクリル絵の具はどんな支持体にも描ける

アクリル絵の具はもともと壁画用に開発された絵の具です。

そのため定着性が高く、耐久性もあり、さまざまな支持体に描くことができます。

何にでも描けるとはいえ、支持体によっては変色したり剥離したりするなどの恐れもあります。

そうならないためには、支持体に適した下地処理を施すことが重要です。

アクリル絵の具に適した支持体の選び方

アクリル絵の具の支持体には、以下の3つから選ぶのがおすすめです。

  • キャンバス
  • ウッドパネル

3つとも絵の具の定着性が良く、描きやすい支持体なので幅広い作風に対応します。

それぞれの特徴を押さえて、自分の表現に適したものを選びましょう。

キャンバス

キャンバスは絵画の支持体として、もっともポピュラーなものだと思います。

有名な画家の作品もキャンバスに描かれているものが多く、絵画の雰囲気を味わえる支持体です。

布地の目を生かしたり、ジェッソを塗って平面にしたりなど、作風に合わせて描くことができます。

市販のキャンバスの多くは下地処理されており、すぐに描き始めることが可能です。

しかし、下地によって適した絵の具が変わるため、アクリル絵の具に適したものを選ぶことが重要です。

購入前に、「油絵用」「アクリル用」「油・アクリル兼用」などの表記を確認しておきましょう。

また、キャンバスの形状には主に「張りキャンバス」と「ロールキャンバス」があります。

張りキャンバスは木枠に張られているため、ロールキャンバスのように自分で張る手間がなく、初心者にもおすすめです。

完成後に木枠から剥がして持ち運んだり、丸めて保管したりすることも可能です。

キャンバスについてはこちらの記事に詳しくまとめているので、興味のある方は参考にしてみてください。

紙は安価な支持体で、厚みやサイズの種類も多く、さまざまな場面で使われています。

学校で使っていたような目の荒い画用紙や、表面に凹凸がなくペン画に向いたケント紙など、画材や作風に合わせて選べます。

アクリル絵の具には、水分を含んでも波打ちしにくい「水彩画紙」が適しています。

水分の吸収性が良く、水を多く使って水彩画風に描きたい場合に最適です。

しかし、まったく波打ちしないわけではないため、一枚ずつ書く場合はパネルなどに水張りする必要があります。

水張りが苦手、面倒という人には、ブロックタイプがおすすめです。

複数枚の水彩画紙がのり付けされており、水張りせずにそのまま描くことができます。

完成後には一枚ずつ剥がせるので、額に入れて飾ることも可能です。

ウッドパネル

ウッドパネルは、その名のとおり木製のパネルです。

キャンバスや水彩画紙などを貼ることもできますが、そのまま描くこともできます。

ウッドパネルの一番の特徴は、表面が平らなことです。

キャンバスは布目があるため、どうしても凹凸が出てしまい、作風によっては描きにくい場合もあります。

一方、ウッドパネルは目がないため描き込みしやすく、緻密な表現に適しています

また、ウッドパネルには主に以下の2種類があります。

  • ラワンベニヤ
  • シナベニヤ

「ラワンベニヤ」はアクやヤニが出やすいため、絵画用にはシナベニヤを選びましょう。

下地処理として、シーラーやジェッソを塗ってから描くことをおすすめします。

金属・ガラス・プラスチックなどに描く場合の注意点

アクリル絵の具は、金属・ガラス・プラスチックなどにも描けます。

ただし、描く前に下地処理をしないと定着が悪かったり、変色したりする恐れがあるため注意が必要です。

サンドペーパーで表面を研磨する

金属やガラスの表面に付いている粉などを落とすため、サンドペーパーで研磨して整えます。

プラスチックは逆にツルツルしすぎているため、絵の具が定着しにくいことがあります。

まったく目のない表面の場合は、サンドペーパーで研磨してからジェッソを塗るのがおすすめです。

金属・ガラスの下地にはプライマーを塗る

金属・ガラスの下地にはジェッソではなく、プライマーを使います

プライマーとは模型や塗装の下地に使われる下地材のことで、アクリル絵の具用にも販売されています。

金属やガラスなどの絵を描くことを想定していない支持体は、絵の具の定着が悪いため、プライマーを塗って定着を良くします。

また、絵の具が剥落することを防ぐ効果もあります。

そもそも支持体の表面にヒビ割れなどがあると、支持体ごと剥がれてしまう可能性もあるため注意しましょう。

まとめ

今回は、アクリル絵の具で描く支持体の選び方について紹介しました。

アクリル絵の具は何にでも描けるのが特徴ですが、支持体によっては下地処理が必要です。

キャンバス・紙・ウッドパネルであれば、幅広い作風に対応できるため、3つの内から選ぶのがおすすめです。

いつもと異なる支持体に描きたいときは、適切な下準備をしてから描きましょう。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

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この記事を書いた人

40代で会社を辞め、画家として活動しています。

主にアクリル絵の具を使い、独学で10年以上描いています。

年齢や経歴に関係なく「絵を描いて暮らしていきたい」という人に向けて、画家になるためのヒントや販売の仕組みなど、お役に立てる情報を発信します。

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