アクリル絵の具のメディウムとは?種類や使い方を解説

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  • アクリル絵の具のメディウムってどういうものなのか知りたい
  • メディウムは種類が多くてどれを選んでいいのかわからない
  • メディウムを使うとどういう表現ができるのか知りたい

上記のようなお悩みについてお答えします。

アクリル絵の具には、さまざまな種類のメディウムが販売されています。

メディウムを使うことで、アクリル絵の具の性質を変化させることができます。

しかし、メディウムの役割や効果を知っていないと選ぶのに困ってしまいますよね。

そこで今回は、アクリル絵の具のメディウムについてわかりやすく解説します。

目次

アクリル絵の具のメディウムとは

メディウムとは「媒体」を意味し、下地やアクリル絵の具に混ぜて使える添加剤です。

アクリル絵の具に混ぜることで性質や質感が変化し、表現の幅を広げられるのが魅力です。

また、アクリル絵の具のメディウムには豊富な種類があるため、多彩な表現技法に利用できます。

メディウムを上手く取り入れることで、アクリル絵の具でより豊かな表現ができるようになるでしょう。

アクリル絵の具のメディウムの主な種類

アクリル絵の具のメディウムの基本的な種類は3つあります。

絵の具に混ぜてテクスチャーを変化させる

アクリル絵の具にメディウムを混ぜることで、性質を変化させることができます。

透明感を高めてツヤを出したり、粘り気を強くして油絵のように盛り上げたりすることが可能です。

なかにはガラスビーズが入っているもの、砂のような質感を出せるもの、ひび割れさせるものなどもあります。

アクリル絵の具をそのまま使うだけでは得られない効果を出せるため、作品制作に生かせます。

下地やコラージュの接着剤としても使える

アクリル絵の具の下地剤として使われる「ジェッソ」もメディウムのひとつです。

ジェッソを塗ることで絵の具が乗りやすくなり、定着や発色が良くなります

絵の具の白として代用することも可能で、初めから黒や赤などの色の付いたカラージェッソもあります。

またジェッソよりも粘度が高く、画面に盛り上げて凹凸の付いた下地をつくれるメディウムもあります。

粘度があるため、コラージュしたいときの接着剤として利用することも可能です。

完成した作品の画面を保護する

完成した作品の画面を保護するための、仕上げ用のメディウムもあります。

「バーニッシュ」や「ワニス」と呼ばれ、ツヤ出しとツヤなし、半ツヤなどがあります。

仕上げ用のメディウムなので、アクリル絵の具を混ぜて使うことはできません。

画面に塗布することでホコリや汚れ、日焼けなどから作品を保護することが可能です。

アクリル絵の具でよく使われるメディウム

メディウムは種類が多く、さまざまな表現に利用できるのが魅力のひとつです。

こちらでは、アクリル画でよく使われるメディウムを紹介します。

ジェルメディウム

出典:amazon.co.jp

ジェルメディウムはアクリル絵の具に混ぜると粘度が高くなり、透明感とツヤを強めることができます。

初めは乳白色ですが、乾くと透明になるのが特徴です。

たとえば、下の層の色を透かして塗り重ねしたいときなどに重宝します。

ジェルメディウムは種類も多く、マットタイプやソフト・ヘビータイプなど、用途に合わせて選ぶことが可能です

また、コラージュ技法の接着剤としても使えます。

モデリングペースト

出典:amazon.co.jp

モデリングペーストは、盛り上げ用の下地剤です。

ジェッソよりも粘度が高く、凹凸のついた重厚な画面をつくれます。

乾燥後に上からアクリル絵の具を塗ったり、初めからアクリル絵の具に混ぜて色をつけたりすることもできます

また、固まった後にカッターや彫刻刀などで削ってニュアンスをつくることも可能です。

リターダーメディウム

リターディングとも呼ばれ、アクリル絵の具の乾燥を遅らせるためのメディウムです。

アクリル絵の具は速乾性があるため、ある程度のスピード感が求められます。

乾燥が速いため、スフマート(ぼかし)やグラデーションをつくりたいときに不便さを感じる場合があります。

そういった際に、乾燥を遅らせるリターダーメディウムを使うと便利です。

アクリル絵の具のメディウムを使う際のコツと注意点

メディウムは、アクリル絵の具の性質を簡単に変化させられる便利な画材です。

種類も豊富に販売されているので、多彩な表現に利用できるのが魅力といえます。

しかし、メディウムを使う際は注意点もあります。

メディウムはアクリル絵の具だけでなく、水彩絵の具や油絵の具用もあります。

それぞれの画材専用につくられているため、アクリル絵の具用のメディウムを選びましょう

また、モデリングペーストは、厚く盛り上げすぎると乾燥後にひび割れする場合があります。

厚く盛り上げたい場合は1度に3mm程度塗り、乾燥後に塗り重ねるようにします。

なお、ジェルメディウムを加えることで、ひび割れ防止に役立ちます。

まとめ

今回は、アクリル絵の具のメディウムについて解説しました。

アクリル絵の具に混ぜて使うことで、性質や質感を簡単に変化させることが可能です。

また、メディウムには多種多様な種類があるため、上手く取り入れることで表現の幅を広げられます。

メディウムのセットも出ているため、アクリル画の制作に試してみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

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