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アクリル絵の具で色をつくる基本とポイント|注意点も解説

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  • アクリル絵の具で色のつくり方が知りたい
  • 何色と何色を混ぜたらいいのかわからない
  • 混色する色に順番ってあるの?

上記のようなお悩みについてお答えします。

絵の具は混色することにより、大抵の色をつくることができます。

しかし、アクリル絵の具をなんとなく混ぜても、イメージに近い色をつくることは難しいですよね。

絵の具で色をつくるには、色つくりの基本を押さえておく必要があります。

そこで今回は、アクリル絵の具の色つくりの基本や混色のポイントなどについて解説します。

目次

色つくりの基本は三原色と色相環

色にはルールがあるため、まずは色の基礎を理解しておくことが大切です。

色について理解を深めていくと、混色だけでなく配色にも役立ち、表現の幅が広がります。

三原色には2種類ある

三原色とは、あらゆる色のもとになる三種類の色のことです。

しかし、三原色には「光の三原色」と「色材の三原色」の2種類があり、絵の具は後者に当てはまります。

光の三原色

「RGB」と呼ばれ、赤(Red)・緑(Green)・青(Blue)の三色で構成されます。

「加法混色」といわれ、混ぜ合わせるにつれて明るくなり、三色を混ぜると白になります。テレビや蛍光灯などに使われている三原色です。

色材の三原色

「CMY」と呼ばれ、シアン(Cyan)・マゼンタ(Magenta)・イエロー(Yellow)の三色で構成されます。これに黒(K)を加えて、CMYKと表されることもあります。

「減法混色」といわれ、混ぜ合わせるにつれて暗くなり、三色を混ぜると黒(実際には黒に近い色)になります。印刷や写真などに使われており、絵の具もこちらに分類されます。

絵の具は「色材の三原色」になるため、基本の色は「赤・青・黄」で考えます。

「赤・青・黄」を混色する配分量で、さまざまな色をつくることが可能です。

色相環を覚えておくとつくりやすい

色相環は、赤や青などの色相を丸く並べたものです。

色相環

隣り合う色は「類似色」、正反対に位置する色は「補色」になります。

明度や彩度を変えることで、無数に色がつくれます。

色相環は混色するときだけでなく、配色する際にも役立ちます。

画面上で狙った効果を出すことも可能になるため、色相環を意識しておくことが大切です。

アクリル絵の具の基本的な色のつくり方

よく使われる色のつくり方

アクリル絵の具を初めに使う場合、12色入りセットを使う人も多いと思います。

12色セットには基本色がそろっているため、大抵の色をつくることが可能です。

まずは、使われることの多い色のつくり方を覚えておきましょう。主な色がつくれると、手元に絵の具がなくなったときにも便利です。

なお、色の後ろの数値は配分量を表しており、書いていないものを「1」としています。

  • 水色 = 青 + 白
  • 紺色青2 +
  • 緑色 +
  • ターコイズ青2 +
  • オレンジ +
  • 紫色 +
  • 茶色 + 緑(赤 + + 黄)
  • 赤茶色赤2 +
  • クリーム色 +
  • オフホワイト + 白2
  • ピンク色 +
  • 灰色 +
  • 肌色白2 + オレンジ(白2 + + 赤)
  • 黄土色黄2 +
  • 黒色 + + 黄(三原色)

それぞれの配分量を調整することで色味を変えられます。

たとえば、紫色は「赤+青」ですが、「赤2+青」だと赤紫、「赤+青2」だと青紫になります。

とくに肌色は人種によっても異なるため、青や赤を足すなどしてイメージに近い色をつくります。

絵の具の配分量は経験しないと身に付きにくいため、どんどん試してみましょう。

主な色がつくれると応用が利く

何色と何色を混ぜたら大体どういう色になるのかがわかると、応用が利きます。

たとえば、赤と緑を混ぜると茶色になります。緑が手元になかった場合、青と黄で緑をつくり、赤と混ぜることで茶色をつくれます。

主な色をつくれるようになると、少ない色数で多くの色をつくれるようになっていきます。

絵の具の色数を減らせるため、コスト削減にも役立つでしょう。

補色を利用することで表現の幅が広がる

色相環で正反対に位置する色(黄⇔紫、青⇔橙、赤⇔緑)を「補色」といいます。

補色同士を混ぜると彩度が下がり、黒に近くなっていくのが特徴です。

また、補色は互いの色を引き立たせる効果があります。

ポスターや看板など、デザインの世界では補足が効果的に使われています。

ゴッホの絵には、補色を効果的に使っているものが多くあります。

ゴッホ「アイリス」

ゴッホの「アイリス」も補色が効果的に使われており、絵を描く際の参考になりますね。

アクリル絵の具を混色する際のポイント

混色するときは薄い色から少しずつ混ぜる

色をつくる際は、一気に混ぜずに少しずつ足していくのがポイントです。

なぜなら、一度混ぜてしまうともとの色には戻せないからです。

また、色が濃くなったものを明るく戻すこともできません。

混色するときは、薄い色から徐々に混ぜていくようにしましょう。

影を塗る際に黒はなるべく使わない

絵の中で、影など暗くしたいところを塗るときに黒を使うのはおすすめしません。

無彩色の黒は色が強く、重たくなりすぎたり、面白味のない色味になったりしてしまうからです。

では、黒の代わりに何色を使うのかというと、補色です。

影となる色に補色を少し加えてくすませるなど、補色を上手く使うことで深みある色になります。

黒の単色をそのまま使うよりも、混色して黒をつくったほうが深みのある表現ができ、絵の印象も変わります。

アクリル絵の具で色をつくる際の注意点

アクリルとアクリルガッシュは混ぜない方が無難

アクリル絵の具には、「アクリル」と「アクリルガッシュ」があります。

これらは似て非なるもので、配合成分や耐光性などが異なります。

メーカーが推奨していない場合はやめておいた方が無難です。

また、異なるメーカーのアクリル絵の具を混色するのもダメではないですが、同じ理由で微妙です。

わたしはアクリル絵の具のメーカーを統一するようにしています。

アクリルとアクリルガッシュについては、こちらの記事にまとめたので、気になる方は参考にしてみてください。

混色でつくれない色もある

三原色を配合することで、理論上大抵の色はつくれますが、つくれない色も存在します。

金色や銀色、蛍光色などは混色ではつくれません。

また、白と黒は非常に使われる色のため、単色で持っておくことをおすすめします。

まとめ

今回は、アクリル絵の具で色をつくる基本と混色のポイントについて解説しました。

絵の具で色をつくる際は、赤・青・黄の三原色や色相環を覚えておくことが重要です。

何色と何色を混ぜたらどういう色になるかがわかってくると、狙った色をつくりやすくなります。

混色は難しいため、何度も試して覚えていくしかありません。

また、配分量をメモしておくと、次に同系統の色をつくるときに便利です。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

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この記事を書いた人

40代で会社を辞め、画家として活動しています。

主にアクリル絵の具を使い、独学で10年以上描いています。

年齢や経歴に関係なく「絵を描いて暮らしていきたい」という人に向けて、画家になるためのヒントや販売の仕組みなど、お役に立てる情報を発信します。

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