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アクリルとアクリルガッシュの違いとは?知らないと後悔することに

※当サイトは商品プロモーションを含む場合があります。

  • アクリルとアクリルガッシュってなにが違うの?
  • アクリルとアクリルガッシュって併用できるの?
  • どうやって使い分けたらいいのか知りたい

上記のようなお悩みについてお答えします。

アクリル絵の具には、アクリルとアクリルガッシュの2種類があります。

見た目には違いがわかりにくいため、なんとなく使っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、アクリルとアクリルガッシュはそれぞれ特徴が異なるため、適切に使い分ける必要があります。

この記事では、アクリルとアクリルガッシュの違いについてわかりやすく解説します。

目次

アクリル絵の具の特徴

アクリル絵の具は1920年から1930年代に起きたメキシコ壁画運動にて、屋外でも耐えられる耐久性の高い絵の具として開発されました。

1955年に水で溶かして使えるアクリル絵の具「リキテックス」が誕生し、現在でも絵画やイラストなど幅広く使用されています。

アクリル絵の具は以下のような特徴を持っています。

速乾性がある

アクリル絵の具の大きな特徴は、乾くのが速いことです。

油絵の具のように乾くまで時間を空ける必要はなく、水彩絵の具のように描き進められるのが利点です。

乾くと耐水性になる

アクリル絵の具は水で溶かして使えますが、乾くと耐水性になります。

そのため、乾いた絵の具の上から塗り重ねる表現もできます。

布や石などにも描ける

キャンバスや紙はもちろん、布・石・ガラス・木材・コンクリートなどに定着します。

あらゆる素材に描けるため、幅広い表現が可能です。

多彩な作風に対応する

アクリル絵の具は水彩のように薄く伸ばすこともできれば、油絵のように盛り上げることも可能です。

また、メディウムを使用することで、多彩な作風に対応します。

アクリルとアクリルガッシュの違いを押さえよう

アクリル絵の具は透明性が高く、多彩な表現に対応する使い勝手のよさが魅力です。

しかし、イラストやデザインに使うには透明感が強く、もっとマットな質感が好まれました。

そこで開発されたのがアクリルガッシュです。

アクリルとアクリルガッシュでは、それぞれ向いている作風が異なります。

適切に使い分けるためには、アクリルガッシュの特徴を押さえておくのがポイントです。

アクリルとアクリルガッシュの透明性

アクリルには透明・半透明・不透明と3つのタイプがあります。

水彩絵の具のように透明感があり、下の色を活かした描きこみができます。

また、不透明色の上から透明色を塗り重ねて深みのある画面に仕上げるなど、幅広い表現が可能です。

一方、アクリルガッシュは不透明しかありません。

隠ぺい力が強く、下の色が透けずに塗りつぶせます。乾くとマットな質感になり、ポスターやイラストなどの鮮やかな画面つくりに向いています。

アクリルとアクリルガッシュの発色

アクリルは透明感や艶感のある発色が特徴です。

アクリルガッシュはアクリル樹脂の含有量が少ないため、顔料本来の色が出やすく、発色がよいのが特徴です。

また、艶のないマットな質感になるため、アクリルと同じ色でも仕上がりの印象が異なります。

アクリルとアクリルガッシュのムラ

透明性のあるアクリルは塗り重ねが容易にできる分、ムラや筆跡が残りやすいといった面があります。

アクリルガッシュは隠ぺい力が強いため、ムラになりにくく、マットで均一の画面つくりに適しています。

アクリルとアクリルガッシュの速乾性

アクリルも乾くのは速いですが、アクリルガッシュはさらに速く乾きます。

どちらも乾くと耐水性になります。

アクリルガッシュは下の色に影響されないため、描き進めやすいのも利点です。

アクリルガッシュの注意点

アクリルガッシュには注意しておくこともあります。知らないと作品が完成したあとに後悔することにもなりかねないため、把握しておきましょう。

ひび割れしやすい

アクリルガッシュはアクリルに比べてアクリル樹脂の含有量が少ないため、柔軟性が低く、ひび割れしやすい特性があります。

とくに厚塗りする際は注意が必要です。

また、作品を持ち運ぶ際など、丸めたり折り曲げたりする際は慎重に取り扱いましょう。

屋外の使用には適していない

アクリルガッシュは耐光性が低いのも特徴です。

直射日光に弱いため、壁画など屋外での使用には適していません。

変色しないよう保管場所にも気を配る必要があります。

アクリルとアクリルガッシュの併用には注意が必要

アクリルとアクリルガッシュに含まれる成分は同様のものなので、併用することは可能です。

ただし、メーカーによる検証がないことも多いため、安全に使える確実な保証はないようです。

また異なるメーカーのアクリル絵の具の併用は避けたほうが無難です。メーカーによって成分配合が異なる場合もあるため、分離などを起こす可能性があります。

アクリル絵の具はなるべくメーカーを統一して、併用する際はそれぞれの特性を考慮して使うことが大切です。

まとめ

この記事では、アクリルとアクリルガッシュの違いについて紹介しました。

ひと口にアクリル絵の具といっても、それぞれ特徴がことなるため、使う際は注意が必要です。

以下にそれぞれの特徴をまとめましたので、再度確認しておきましょう。

項目アクリルアクリルガッシュ
透明性透明・半透明・不透明不透明
ムラなりやすいなりにくい
発色・ツヤ普通・ありきれい・マット
速乾性普通高い
ひび割れなししやすい
屋外での使用適応不適応

自分の作風に適切なアクリル絵の具を選んで制作に励みましょう。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

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この記事を書いた人

40代で会社を辞め、画家として活動しています。

主にアクリル絵の具を使い、独学で10年以上描いています。

年齢や経歴に関係なく「絵を描いて暮らしていきたい」という人に向けて、画家になるためのヒントや販売の仕組みなど、お役に立てる情報を発信します。

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