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アクリル絵の具に下地材のジェッソは必要?種類や使い方も解説

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  • アクリル絵の具で描く際にジェッソは必ず塗るの?
  • 市販の張りキャンバスにもジェッソは必要?
  • ジェッソの種類や使い方が知りたい

上記のようなお悩みについてお答えします。

アクリル絵の具で絵を描く際に、支持体にジェッソを塗るか迷う人もいるのではないでしょうか。

ジェッソは必ず塗らなければいけないわけではありません。

しかし、ジェッソを使うことで平坦な画肌がつくれるため、塗った方が良い場合もあります。

そこで今回は、アクリル絵の具で描く際に、ジェッソが必要になる場面や使い方について詳しく解説します。

目次

ジェッソとはキャンバスなど支持体の下地処理に使われるもの

ジェッソとは

ジェッソとは、主にアクリル絵の具で絵を描く前の下地材として使われるものです。

イタリア語でGesso(ゲッソ)といい、もともとはテンペラ画の下地として使われていた石膏地を指します。

主成分は、アクリリックポリマーエマルジョン・チタニウムホワイト・炭酸カルシウムです。

ジェッソには支持体の目止めや、絵の具の定着を良くする働きがあります

市販されている張りキャンバスにも地塗りが必要になるか

市販されている張りキャンバスの多くは下地処理されています。

下地処理されている場合は、ジェッソを塗らずにそのまま描くことが可能です。

しかし、ジェッソを塗ることでより平坦な画肌にできるため、描き込みしやすくなります

わたしは世界堂の張りキャンバスを使うことが多いのですが、下地処理されているものの、ジェッソを塗ることが推奨されています。

また、下地処理されていない「生のキャンバス」もあるため、その場合は必ずジェッソを塗りようにしましょう。

アクリル絵の具で絵を描くときにジェッソを塗ることで得られること

ジェッソを塗ることでどのような効果が得られるのでしょうか。

こちらでは、下地にジェッソを使うことで得られる効果について紹介します。

平坦な画肌を作れるため絵の具が塗りやすくなる

アクリル絵の具で描く前にジェッソを使うことで、画肌の凹凸を埋められます。

平坦な画肌にすることで、絵の具の定着や発色が良くなります

また、ジェッソを塗ったあとにサンドペーパーで削ることで、より平坦な画肌をつくることが可能です。

とくに緻密な描き込みをする場合には、下地が重要になるため役立ちます。

下地の色を生かして描ける

ジェッソを塗ることにより、裏に色が透けにくくなります。

また、下地の色を生かして描けるのも利点です。

初めに完成形をイメージしている場合は、下地を利用して表現してみるのも面白いでしょう。

ウッドパネルや石などさまざまな素材に使える

アクリル絵の具はさまざまな支持体に描けるため、地塗りできるジェッソは重宝します。

紙やウッドパネルに描くときは、ジェッソで下地処理することで描き込みや絵の具が塗りやすくなります。

また、布・石・ガラスなどに描く場合は、そのままでは絵の具がうまく乗りにくいため、ジェッソを塗ってから描くようにしましょう。

ジェッソは白だけでなくさまざまなカラーなど種類が豊富にある

ジェッソはアクリル絵の具を販売している多くのメーカーから出ています。

同じ白でも粒子の細かさが異なり、支持体やつくりたい画肌によって選ぶことが可能です。

ホルベインのジェッソでは、Mが平均的な画肌になります。

もう少し細かい方がいい場合は「S」、逆に凸凹のある画肌にしたい場合は「L」や「LL」が選べます。

また、ジェッソは白というイメージがあるかもしれませんが、カラーも豊富に販売されています。

有色の地肌を生かしながら描きたい場合などに重宝します。

とくに黒の下地は、明暗を表現したいときに便利です。

また、ザラザラとした質感のある画肌をつくりたい場合には、「胡粉ジェッソ」もおすすめです。

モデリングペーストを使って下地をつくることも可能

支持体の下地としては、ジェッソの他にモデリングペーストもあります。

モデリングペーストは、平坦な画面をつくるジェッソとは逆に、凹凸のある画肌をつくるのに便利です。

アクリル絵の具で、油絵具のような重厚なタッチや盛り上げた表現をしたいときに重宝します。

パレットナイフなどで形をつけられ、上から着色することも、絵の具と混ぜて使うことも可能です。

なお、一度に厚く塗りすぎるとヒビ割れすることがあるため、乾燥してから塗り重ねるよう注意しましょう。

支持体にジェッソで下地をつくるやり方

ジェッソは原液のままだと濃いため、20%くらいの水を加えて使うのがおすすめです。

薄めることで伸びがよくなり、画面にまんべんなく塗れます。

ジェッソは1回ではなく、2回、3回と塗り重ねることで、平坦な下地をつくれます

一般的には刷毛を使って塗ります。

大きなキャンバスなどに塗る場合は、1回に広い面積が塗れるローラーを使うとよういでしょう。

回数ごとに、縦方向や横方向に交互に塗るとムラを少なく均一に塗れます。

精密な描き込みをしたい場合は、さらに回数を増やしてより平坦になるように塗り重ねます。

凹凸がある場合は、目の細かいサンドペーパーで削り、画肌を整えましょう。

まとめ

今回は、アクリル絵の具で描く前に行う、下地剤のジェッソについて詳しく紹介しました。

ジェッソは必ず塗らなければいけないものではなく、支持体や画肌の調整に使います。

市販のキャンバスは基本的に下地処理されていますが、ジェッソを塗った方がより平坦な画肌をつくれます。

ジェッソを塗ることで絵の具の定着や発色が良くなるため、ウッドパネルなどに描く場合は地塗りすることをおすすめします。

ジェッソは種類も豊富なため、描きたいものに合わせて試してみると面白いかもしれませんね。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

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この記事を書いた人

40代で会社を辞め、画家として活動しています。

主にアクリル絵の具を使い、独学で10年以上描いています。

年齢や経歴に関係なく「絵を描いて暮らしていきたい」という人に向けて、画家になるためのヒントや販売の仕組みなど、お役に立てる情報を発信します。

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