アクリル絵の具の仕上げにニスは必要?保護剤の種類や使い方も紹介

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  • アクリル絵の具で描いた絵にニスを塗る必要があるか知りたい
  • アクリル画にニスを塗るとどういう効果があるのか知りたい
  • 仕上げ用のニスの種類や正しい使い方が知りたい

上記のようなお悩みについてお答えします。

みなさんはアクリル絵の具で描いた後の画面に、保護用のニスを塗布しているでしょうか。

アクリル絵の具は耐久性の高い画材ですが、ホコリや直射日光などによって次第に劣化していきます。

時間をかけて描いた大切な作品を劣化させないためにも、保護剤は重要です。

そこで今回は、アクリル絵の具の仕上げに保護用のニスが必要な理由や種類などについて解説します。

目次

アクリル絵の具の画面をニスで保護する理由とメリット

保護用のニスとは

絵の画面は日光や湿気、目に見えない汚染物質などの影響によって劣化していきます。

保護剤は、大切な作品の劣化を抑えてきれいに保つためのものです。

アクリル絵の具は耐久性の高い絵の具ではありますが、他の画材と同様、時間の経過とともに傷んでしまいます。

作品が完成した後は、保護用のニスを塗布しておくことが大切です。

アクリル画にニスを使うメリット

アクリル絵の具のニスは「バーニッシュ」や「ワニス」と呼ばれ、各メーカーから販売されています。

保護用のニスは画面をきれいに保つほか、以下のようなメリットがあります。

  • 紫外線や汚染物質から守る
  • 持ち運ぶときや展示中の傷から守る
  • アクリル絵の具の発色を鮮やかにする
  • 画面のツヤを調整できる
  • 塗膜をはがしてメンテナンスすることも可能

アクリル絵の具の保護用ニスの種類

アクリル絵の具用に販売されている保護用のニスには、「液体タイプ」と「スプレータイプ」があります。

それぞれツヤの有無や除去の可否などがあり、作品の雰囲気や好みに合わせて選べます。

液体タイプ

液体タイプはスプレータイプよりも割安で、刷毛などを使って画面に塗ります。

薄く塗り重ねることで、塗膜を厚くできるのが特徴です。

ツヤありの場合、塗り重ねると光沢が増し、作品に重厚感や深みを出せます。

スプレータイプ

スプレータイプは均一に塗布しやすく、初心者でも扱いやすいのが利点です。

液体タイプよりも割高になりますが、時間をかけずに塗布できます。

塗膜が薄いため、ツヤがそれほど強くないのも特徴です。

ツヤあり・ツヤなし・半ツヤ

仕上げ用のニスは、作品に合わせてツヤの調整をすることが可能です。

重厚感や色合いをはっきりさせたいときは「ツヤあり」、マット調の落ち着いた画面にしたい場合は「ツヤなし」がおすすめです。

また、その中間の自然な仕上がりになる「半ツヤ」もあります。

作品の雰囲気や好みに合わせて選びましょう。

塗膜の除去の可否

保護用のニスは、塗布した後に除去できるものとできないものがあります。

溶剤系のニスの場合は専用のリムーバーやペトロールなどを使って、塗布した層を除去することが可能です。

定期的にメンテナンスしたいときや、作品を修正したいときなどに便利です。

一方、水性のニスの場合は除去できません。

ニスを選ぶときは、作品の除去の可否についても考慮しておきましょう。

アクリル画に塗布するニスの使い方と注意点

仕上げにニスを塗布する際は、基本的に作品を水平に置いて使用します。

大切な作品をきれいに保つためにも、それぞれの使い方や注意点を押さえておきましょう。

液体タイプの使い方

液体タイプは商品や画面の状態によって、そのままの濃度や水に薄めるなどして使います。

作品を水平に置き、毛先のやわらかい刷毛を使って、気泡ができないように均一に塗布します。

凹凸や毛の跡が残らないように薄く塗るのがポイントです。

塗り重ねる際は1~3時間程度置き、乾かしてから次の層を塗り重ねます。

1度に多くの量をつけてしまうと、液だれを起こしやすくなるため、注意が必要です。

スプレータイプの使い方

スプレータイプの場合も、作品を水平に置いて使用します。

垂直にして塗布すると、液だれすることがあるため注意しましょう。

画面から30cm程度離し、全体に薄く均一に吹きかけます。

画面の上から下まで長く吹きかけるのがポイントです。

刷毛でこすらないため、ペンなど水性の画材の上からでも使用できます。

塗膜が薄いため、最低でも2回は塗り重ねておくと良いでしょう。

まとめ

今回は、アクリル絵の具で描いた作品を保護するニスについて解説しました。

絵の画面は、空気中の汚染物質や傷などで劣化してしまいます。

大切な作品をきれいに保つためにもニスを塗布しておきましょう。

液体タイプは使い方に慣れが必要ですが、スプレータイプは初心者でも簡単に使えるのでおすすめです。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

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