バロック美術とは?代表的な画家や作品も紹介【5分でわかる美術用語】

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  • バロック美術について簡単に知りたい
  • バロック美術が登場した背景が知りたい
  • バロック美術の代表的な画家を知りたい

上記のようなお悩みについてお答えします。

美術史には「バロック美術」という用語がよく登場します。

明暗の強いイメージがあるけれど詳しくはわからない、という人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、バロック美術についてわかりやすく解説します。

この記事を読むことで「バロック美術」の理解が深まり、より一層アートを楽しめるようになります。

目次

バロック美術とは

バロック美術とは、17世紀から18世紀初頭にかけてヨーロッパで発展した美術様式です。

それまで主流となっていたのは、「あるがまま」を描こうとする均衡のとれたルネサンス様式でした。

一方、バロック様式は動的でドラマティックに描く、対照的な表現を目指しました。

ルネサンスから表現が移り変わった背景には、カトリック教会の権威の低下が影響しています。

聖書の教え通り偶像崇拝を守るプロテスタントは、神や聖人を描く宗教画を非難します。

対立したカトリック側は、プロテスタントへの反発と布教のために宗教画を利用し始めました。

文字が読めない層にも広く伝わるように、より魅力的に劇的な表現をするようになったのがバロック美術です。

バロック美術の特徴

バロック様式の特徴は、躍動感のあるダイナミックな表現です。

明暗を強調し、映画のワンシーンを切り取ったようなドラマティックな場面を描きます。

それまでの「静的」なルネサンス様式から「動的」に変わったことにより、登場した当初はよい印象を持たれませんでした。

「バロック」という語源も「ゆがんだ真珠」という侮蔑的な意味の「バローコ」が由来といわれています。

しかし、バロック美術が浸透するにつれ、合理的なルネサンスに対する批判的な意味合いが含まれるようになっていきました。

バロックの時代では宗教画の登場人物も現実的に描かれるようになり、風景画、静物画、肖像画、風俗画なども登場するようになります。

バロック美術の代表的な画家や作品

バロック美術の代表的な画家や作品を紹介します。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ

『聖マタイの召命』(1599年 – 1600年)https://w.wiki/DDFP

カラヴァッジオは、イタリアの紙幣に肖像が採用されるほどのバロック期の巨匠です。

光と陰の強烈な明暗で描く技法「テネブリズム」と写実的な人物描写で、バロック絵画の形成に非常に大きな功績を残しました。

カラヴァッジオほど絵画の世界に大きな影響を与えた画家はいない、といわれるほど高い評価を受けています。

1600年に完成させた「聖マタイの殉教」と「聖マタイの召命」で一躍ローマ画壇の寵児となり、金銭面で苦労することはありませんでした。

しかし、素行の悪さは有名で、1606年にはついに乱闘で若者を殺してしまい、懸賞金をかけられて逃亡生活を送るはめに陥ります。

画家としての類稀なる才能を持ちながら激しい気性の持ち主でしたが、近年では顔料に含まれていた鉛による鉛中毒が悪影響を及ぼしていたとも考えられています。

レンブラント・ファン・レイン

「夜警」1642年 https://w.wiki/DDGs

レンブラントは同じオランダのフェルメールやイタリアのカラヴァッジオと並ぶ、バロック期を代表する画家です。

「光の魔術師」ともいわれ、光と影の明暗法を使い緻密な描写で臨場感のあるバロック絵画を数多く制作しました。

また、生涯に渡ってエッチング技法に取り組んでいたのも特徴といえます。

代表作の「夜警」は、当時流行っていた火縄銃手組合が発注した集団肖像画です。

集団肖像画とは、高額な肖像画を複数の人たちでお金を出しあって依頼し、1枚に全員を書いてもらうものです。

「夜警」の絵を観ると、強い光が降り注ぎ、群像にドラマチックな臨場感を与えています。

しかし、お金を出した各人が平等に描かれておらず、無関係な少女が目立っていることで物議を醸しました。

ディエゴ・ベラスケス

『ラス・メニーナス』(女官たち)(1656年) https://w.wiki/DDHg

ベラスケスは、17世紀を代表するスペインバロック絵画の巨匠です。

スペイン国王フェリペ4世の肖像画が気に入られ、30年以上に渡り官邸画家として活躍しました。

国王や王女だけでなく、宮廷の人々の肖像画や王宮に飾る絵画を数多く制作しています。

素早い筆の運びは一見すると荒々しいタッチだが、離れて見ると服の生地感やシワが写実的に描かれており、後の印象派の画家に影響を与えました。

なかでもエドゥアール・マネは「画家の中の画家」と、ベラスケスを非常に高く評価しています。

まとめ|バロック美術は躍動感があってドラマティックな様式

今回は、バロック美術について紹介しました。

バロック美術はそれまでの均衡のとれたルネサンス様式と対照的に、ダイナミックな表現で描かれました。

バロック期は時代が移り変わっていく時代でもあり、カトリック教の権威の低下に加え、ヨーロッパの美術市場も大きくなっていきました。

豪壮で劇的な表現のバロック美術に反動するように登場するのが、18世紀のロココ美術です。

最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

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