画家が公募展に出展する意味とは?意義やメリットも紹介【アート活動】

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  • 画家が出展できる公募展の種類が知りたい
  • 公募展に出展する意義やメリットが知りたい
  • 公募展で受賞しなくても画家として活動できるか知りたい

上記のようなお悩みについてお答えします。

絵を描いていると「公募展に出展したい」と思うことってありますよね。

しかし、公募展の種類が多く、どうやって選んだらいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「画家が公募展に出展する意味」について詳しく解説します。

この記事を読むことで公募展の理解を深め、アート活動に活かせるようになります。

目次

公募展とは

美術における公募展とは、ひと言でいうとコンクールです。

参加者を募り、応募された作品を美術団体などの主催者が審査します。

優れた作品と評価された作家には、主催者が設定した賞が贈られます。

また副賞として美術館で個展を開けたり、美術団体に所属できたりします。

公募展に参加することでアート活動の糧になり、作品制作のモチベーションにつながるでしょう。

公募展の種類

公募展には、大きくわけて3つの種類があります。

作風や目的にあった公募展を選ぶためにも、種類を知っておくことは大切です。

美術団体が主催する公募展

美術の公募展の多くは、美術団体が主催しています。

「日展」や「二科展」は歴史も長く、絵を描く人には有名です。

美術団体は数多くあり、主に美術館で開催されます。

一般的に出展料を支払って応募します。

募集される作品は比較的大きなサイズが多く、入賞すると美術館に展示されるのが特徴です。

受賞や入選を重ねると主催する美術団体の会員に推挙されるなど、昇格構造を持っています。

しかし、団体に権威があるほど作品以外の要素が絡み、適切に評価されない場合があるため、事前に調べることをおすすめします。

美術館が主催する公募展

美術館が主催する公募展もあります。

基本的に出展料を支払いますが、美術団体が主催する公募展よりも割安の場合が多いです。

受賞者はその美術館で展示され、グループ展や企画展を行う特典を得られるのが特徴です。

ギャラリーが主催する公募展

ギャラリーが独自に主催する公募展もあります。

新人の発掘や作品販売を目的にしている場合が多いのが特徴です。

美術館よりも会場は小規模になるため、応募作品も比較的小さ目のサイズになります。

出展料も安価な場合が多いため、初心者でも気軽に参加できます

公募展に出展するメリット・デメリット

こちらでは、公募展に出展するメリット・デメリットを紹介します。

公募展に出展するメリット

公募展に出展するメリットには以下のようなことが挙げられます。

メリット
  • 絵描きとしての力量を試せる
  • 美術館に自分の絵を展示できる
  • 画商とつながりが持てる
  • 応援してくれる人との出会いがある

大きな公募展は、審査されて賞を贈られるものがほとんどです。

たとえば、毎年同じ公募展に出展し、画家としての力量を試すのは目標になります。

また、公募展には多くの関係者がいるため、画商とつながりを持ちやすいです。

同様に作品を気に入ってくれる人との出会いも見込めます。

公募展に出展するデメリット

一方で、以下のようなデメリットも考えられます。

デメリット
  • 作品を販売できるわけではない
  • 高額な参加費が必要になる場合もある
  • 美術団体などに所属すると団体の仕事を請け負うことになる

美術団体の公募展では作品を販売できるわけではありません。

また、参加料や展示費用などがかかるため、出費が大きいのもデメリットといえます。

受賞することで美術団体に所属すると人間関係が生まれ、団体の仕事をやる必要も出てきます。

気軽さや販売を目的にしている場合は、ギャラリー主催の公募展が向いているでしょう。

公募展に出展する意義や目的

公募展への参加についてはさまざまな意見があります。

受賞することで活動の幅が飛躍的に広がるかといえば、そうでもありません。

これまで数々の受賞者がいるわけですが、彼らが全員活躍できていないのがひとつの解答です。

しかし、受賞することで自信が持てるようになり、制作のモチベーションになるのは確かでしょう。

ポートフォリオなどに受賞歴を掲載できるため、活動履歴としてアピールポイントになります。

また、副賞として企画展や個展を開けると画家として大きな経験になり、今後の活動にも活かせます。

ただし、美術の公募展の賞は一部のアート好きの方以外はほぼ知りません。

「芥川賞」「直木賞」のように一般的にも知られている賞であれば大きな話題になりますが、誰も知らない賞を並べても強みにはなりにくいでしょう。

公募展で受賞すれば人気の作家になれる保証があるわけでも、高額で売れるようになるわけでもありません。

大きな公募展に参加する場合は、過度な期待を持たず画力向上を目標にするのが理想的だと思います。

現在では、個人のアーティストがオンラインで作品を販売したり、SNSなどを利用して自分自身を売り出すことができます。

つまり、美術団体に所属していない無名の作家でも画家を生業として活動できるということです。

公募展は、絵描き仲間や応援してくれるファンとの出会いに焦点を当てたほうが有意義になるでしょう。

公募展に出展する際の注意点

公募展にはさまざまなものがありますが、一般的に出展料がかかります。

主催側は会場費や人件費がかかるため、出展料があるのは納得できます。

しかし、なかには高額な出展料を請求するものがあるので注意が必要です。

参考例
  • 参加者は全員国内の大きな美術館に展示できます
  • パリの有名ギャラリーに出展できるチャンスです

SNSやメールを通して、上記のような魅力的な文言で誘ってきます。

いわゆる出展ビジネスというものです。

出展ビジネスが悪いというわけではないですが、詳細を聞くと数十万円の高額な出展料が提示されます。

個人的にはそのお金で好きな作家の絵を買ったり、画材をそろえたりしたほうが活動に生きると思います。

公募展に出展することがどういう意味を持つかを考えて、納得したうえで決めましょう。

まとめ|公募展に出展する際は目的を明確にして参加しよう

今回は画家が公募展に出展する意味について紹介しました。

アート活動に公募展は必ずしも必要というわけではありません。

しかし、現状の力量を試したり、美術館に展示されたりするのは絵を描くモチベーションにもつながります。

出展料がかかる場合も多いため、意義やメリットを明確にして参加することが大切です。

最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

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