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グラフィティアートとは?代表的な作家や作品も紹介【5分でわかる美術用語】
- グラフィティアートについて簡単に知りたい
- グラフィティアートが登場した背景が知りたい
- グラフィティアートの代表的な作家や作品を知りたい
上記のようなお悩みについてお答えします。
美術の分野では、壁などに描かれた絵を「グラフィティアート」と呼びます。
街中で見かけたことはあるけれど意図や意味がわからず、不思議に思う人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、グラフィティアートについてわかりやすく解説します。
この記事を読むことでグラフィティアートの理解が深まり、より一層アートを楽しめるようになります。
グラフィティアートとは
グラフィティアートとは、公共の壁や電車、店舗のシャッターなどにスプレーやフェルトペンを用いて描かれた絵や文字を指します。
1960年代末から1970年初頭にかけて、アメリカのフィラデルフィア、ニューヨークを中心に始まったとされています。
グラフィティ(graffiti)は日本語で「落書き」の意味で、基本的に許可を取らず描いてしまうため、器物破損などの違反行為とみなされます。
しかし、単に落書きとして描かれるものもあれば、社会的・政治的なメッセージが込められているものも数多くあります。
1980年代に入るとヒップホップ文化のひとつとして、ストリート文化、ファッション性などを含めて世界的に広がり、アートとしての価値を発展させていきました。
グラフィティアートの特徴
グラフィティアートは独特な文字やイラストで描かれ、自分の作品だとわかるようにアーティスト名をサインすることも多いです。
警察に見つかると器物破損の罪に問われるため、人目の少ない夜に行われることが多く、スプレーなどで時間をかけずに描かれます。
世界中でアートとしての存在意義を持ったことにより、所有者が描く許可やアーティストに依頼して描かれることも少なくありません。
また、グラフィティアートの手法を用いて表現していたキース・ヘリングやバスキア、覆面アーティストのバンクシーなどは、アーティストとして成功を収めました。
彼らのように有名なアーティストになると、描かれたグラフィティは非常に高い価値を生み出します。
描かれた場所が保存されたり取り外されたり、所有権の問題などを含めて度々議論が起こるアートです。
グラフィティアートの代表的な作家や作品
グラフィティアートの代表的な作家と作品について紹介します。
キース・ヘリング
キース・ヘリングは1980年代のアメリカで活躍した、ストリートアートを代表する先駆者のひとりです。
シンプルでポップな線と色を使って地下鉄構内の壁などに描きました。
自身がHIV感染者であったこともあり、AIDS撲滅活動や恵まれない子供たちへの社会貢献活動も多く行いました。
キースの絵柄はユニクロのTシャツにもプリントされていたので、見たことがある人も多いでしょう。
ジャン=ミシェル・バスキア
1980年代にニューヨークで活躍したアメリカのアーティストです。
十代の頃から地下鉄やスラム街の壁にスプレーを用いてペインティングを始めました。
アンディ・ウォーホルで出会い、互いに刺激し合いながら共同制作なども行っています。
独特な絵柄で多くの作品を残しましたが、薬物依存になり、27歳の若さで亡くなりました。
バンクシー
バンクシーは覆面で顔を隠し、素性を明かしていないアーティストです。
政治的、社会的批判を込めた作品も多く、世界中の壁や橋などに描いて表現しています。
アーティストとして非常に高い評価を得ており、壁に描かれた作品が見つかると世界中で大きな話題を呼びます。
上記の絵は、2005年ヨルダン川西岸地区のパレスチナ側の分離壁に描かれたもので、計9つの絵を残しました。
まとめ
今回は、グラフィティアートについて紹介しました。
公共の壁や電車、店舗のシャッターなどに無断で描くことが多いため、基本的には器物破損など違反行為とみなされます。
しかし、グラフィティアートは単なる落書きを超えた、社会的・政治的批判のメッセージを込めたものも数多くあります。
どちらにせよ、話題性の高いアートスタイルだといえるでしょう。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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